4月開講!劇評を書くセミナー2010こまばアゴラコース

舞台をみる。作・演出、振付家の話を聞く。劇評を書く。語り合う。
「ワンダーランド」(小劇場レビューマガジン)が主催する「劇評を書くセミナー」がこまばアゴラ劇場に登場します。平田オリザ、松井周、多田淳之介、岩井秀人青年団の作家・演出家のほか、音楽、文学、最近は演劇に関心を寄せる批評家佐々木敦、それに武藤大祐(ダンス批評)小澤英実舞台芸術批評)水牛健太郎(マガジン・ワンダーランド編集長)らの俊英講師陣がこまばアゴラ劇場の舞台を読み、劇評について語ります。(参考:劇評を書くセミナー2009 座・高円寺コース 前期8回 後期8回)セミナーの優秀作品は「ワンダーランド(wonderland)」(小劇場演劇とダンスのレビューマガジン)に掲載します。

■予定
#0 4月14日(水)19:00- オリエンテーション(無料。会場はこまばアゴラ劇場5階稽古場。 申し込み未定の方もお気軽においでください)
#1 4月17日(土) 14:00- 「劇場、劇団、劇評」を語る/平田オリザ青年団こまばアゴラ劇場芸術監督)
#2 4月24日(土) 14:00- シンポジウム「私の考える劇評」/佐々木敦(批評家)、武藤大祐(ダンス批評)、水牛健太郎(ワンダーランド編集長)ほか
#3 5月08日(土) 14:00- シンポジウム「好きな劇評、困った劇評」/松井周・多田淳之介・岩井秀人青年団演出部)、佐々木敦(批評家、司会)
#4 5月22日(土) 14:00- 合評 青年団「革命日記」/水牛健太郎(ワンダーランド編集長)
#5 6月05日(土) 14:00- 自作を語る「寝台特急“君のいるところ”号」/中野成樹(中野成樹+フランケンズ)
#6 6月19日(土) 14:00- 合評「寝台特急“君のいるところ”号」/小澤英実舞台芸術批評、東京学芸大講師)
#7 7月03日(土) 14:00- 自作を語る「私的解剖実験−5」/手塚夏子(ダンサー、振付家
#8 7月17日(土) 14:00- 合評「私的解剖実験−5」/武藤大祐(ダンス批評、群馬県立女子大講師)

■定員
20人+各回参加15人前後(各回参加枠を増員しました。募集状況は「申し込みフォーム」をご覧ください。定員に達した場合は募集停止します。キャンセル待ちをご希望の方はその旨フォーム通信欄に記入してください)
会費:全8回 一般:2万5000円 ワンダーランド支援会員・こまばアゴラ劇場支援会員:2万3000円。各回:一般・会員とも3500円。

申込の詳細は:
http://www.wonderlands.jp/info/seminar2010/agora01.html

6月19日の回の講師を務めさせていただきます。演劇を言葉で書くことの不可能性と可能性について、その難しさと愉しさについてなど考え、共有する機会がもてれば嬉しいです。明日4月14日(水)19:00-のオリエンテーションは上記の通り、無料&申し込み未定の方も参加できますので、ご興味のある方はふらりと是非。。

今週末、森下で

amyo2009-12-06

師走のせいなのかなんなのか、絶体絶命で泣きそうになりながら生きてますが、ひとつお知らせ。3年前の東京国際芸術祭で、アメリカの最新戯曲を紹介するリージョナルシアターシリーズとして上演された『DOE』が、2.0にバージョンアップして今週末に森下スタジオで上演されます。そのときに意気投合した指輪ホテルの羊屋さんと劇作家のトリスタ・ボールドウィンの幸せな日米合作プロジェクト。今回も翻訳で参加しております。キャストは明樹由佳さんをはじめ、前回解体社の熊さんこと熊本賢治郎さんに演じていただいた役を今回は下総源太郎さんに。また毛皮族の要ともいえる女優、柿丸美智恵さんも!お二人とも前からとても好きな役者さんだったので楽しみ。13日にはトークゲストに猫猫先生こと小谷野敦さんが来てくださいます!意外でびっくり&楽しみ!是非見に来てくださいね。

2009/12/11(金) 〜 2009/12/13(日)【休演日】12/12
会場 森下スタジオ
出演 明樹由佳(ラ・カンパニー・アン), 柿丸美智恵(毛皮族), 下総源太郎 他
脚本 羊屋白玉
演出 羊屋白玉
料金 1,000円 〜 1,000円
全席自由 1ドリンク付き 開演の20分前から販売
説明 【公演日時】
日時:
12月11日(金)19:30開始
12月13日(日)16:00開始 
※共に20分前開場
【あらすじ】
セックスと死の濃密なイメージが入り乱れ、詩的なリズムで物語が進行する会話劇。ジャン(女)が薄汚れたホテルの一室で目を覚ますと、ベッドの隣には全裸の女性Eがぐっすりと眠り込んでいる。酩酊していたのかジャンには前後の記憶がまったくない。過去、現実、虚構の区別のつかない様々な情景が移り変わったあと、ジャンはEを烈しく求め、セックスや喧嘩、ごっこ遊びが繰り広げられる。そこへジャンの恋人ジョンが現れて…幸福への夢想、愛情の権力関係、異性/ 同性への愛・・・自由を求めながら孤独の恐怖におびえる現代人の姿が、静に、烈しく、浮かび上がる。
http://stage.corich.jp/stage_detail_2.php?stage_main_id=13083

わーお。

子豚さんです。いえ、ご無沙汰です。最近は例によってTwitterにうつつを抜かしていました。ツイッター脳のリハビリ更新なので悪文ですがご容赦を。先日、学部の英文科の同期のS君の結婚式の二次会のビンゴ大会で(どこまで「の」が続くかと思いました)一等の宿泊券をいただいたので、前の連休に一泊二日の伊豆旅行に行ってきました、ので御礼がてらご報告。ホテル近くにある野坂オートマタ美術館に行ってサンドマンオリンピアとかミルハウザーのアウグストエッシェンブルクに思いを馳せたあと、なぜバリかは不明なものの、バリ式リゾートを伊豆に作ったというアンダリゾートというホテルへ。楽天などの口コミの評価も非常に高かったんですが、カラオケや貸し切り露天風呂、ビリヤードやオセロやダーツやピンポンやDVDや各種ゲームやマンガから、館内の飲みものやアイスキャンデーや、夕食後の夜食まで、普通のホテルだと別料金にするものをすべて無料で使い放題、飲み放題、食べ放題にしていて、それだけでこんなにストレスなく楽しめるものかと驚かされた実際楽しいホテルでした。チェックインのときに、夕食とカラオケと貸切露天風呂の時間割を作ってくれて渡されるので、次はあっちだ、こっちだ、やっているとホテル内で楽しく遊べます。カラオケなんて二年ぶりぐらいにしてすごく久しぶりに思い切り声を出して、メンタルにすごくデトックスにもなったし、ご飯も美味しかったし、露天風呂も気持ちよかった。というわけでS君ありがとうありがとう。末永くお幸せに。S君もいつか行くといいと思うよ。そして次の日は午前中に付属のエステ施設で岩盤浴をしたあとチェックアウトして、前日ネットで調べて「だまされたと思って」と書いてあった伊豆シャボテン公園に行きました。ここもカンガルーとかクジャクとかがその辺を歩き回っているわ、カピバラはかわいいわ、サボテンは圧巻だわ、一度は行って損はないです。


順路の最後にしゃぼてん狩りというところがあって、百種類ぐらいあるさぼてんから好きなものを選ぶと、鉢植えにしてくれます。そこでびびっと来たサブダクタというしゃぼてんを連れて帰ってきました。

植物を枯らすことにかけてはトップクラスの私だけど末永くよろしくとせつに願う。帰りの熱海で、暮れかけて寒くなった山の上の秘宝館に寄って(秘宝館に行ったことがなかったので念願の秘宝館デビュー。秘宝館といえば山下敦弘監督の『くりいむレモン』で、秘宝館のところは本当にあれ素晴らしい)、iPhone食べログアプリで見つけた小田原城趾公園内の神社の境内のなかにある樹麻という中華料理屋さんに寄って帰宅。写真も全部iPhoneで撮りました。

残り3ステ

六本木俳優座劇場の『ヴァギナ・モノローグス』ですが、毎回沢山の方々に観に来ていただきました。今日は、書籍版の翻訳者の岸本佐知子さんや豊崎由美さんが観に来てくださって、私にとっては三回目の観劇になったんですが、日に日に面白い舞台だという確信が持てるようになってきたので、ぜひご覧下さい。当日ふらっと来て頂いても入れるはずです。
詳しくはこちらから。http://www.sapazn.net/TVM.html
劇評やこの公演に関する記事:
吉原真里さん http://mariyoshihara.blogspot.com/2009/08/vagina-monologues.html 
柳沢望さん http://d.hatena.ne.jp/yanoz/20090818
古谷利裕さん http://d.hatena.ne.jp/furuyatoshihiro/20090820

私が興味あるところ+過去のこの戯曲の上演と一線を画すところなのは、手話と朗読の関係性で、たとえば動きと声がタイミングあったりズレたりしながら主従を反転していくところは音楽的であったり、落語っぽい瞬間や、ニコ動っぽい瞬間や、吹き替え映画みたいな瞬間が訪れたり、観に来てくれた篠儀さんが、クナウカのスピーカーとムーヴァーを思い出したと言ってくれて合点がいったけど、人形浄瑠璃的でもあり、そういう瞬間が同時多発的に現前する面白い空間になっている。戯曲については、古谷さんの感想を読むまで、訳しておきながら(訳したからか)、むしろここで語られている指示内容に無頓着すぎた自分に気づいたけど、私自身の見方としてはラディカルフェミニズムなくしてポストモダンフェミニズムなしというところでしょうか。またいずれ。

The Vagina Monologues 終了しました。

観に来てくださった方々、ブログを書いてくださった方々、ありがとうございました。やっぱり聴者の反応はだいたい自分を基準にしてわかるけど、ろうの方の感想を読むのも新鮮。
http://d.hatena.ne.jp/saebou/20090822
えーっとヴァギナについては処理を悩んだところですが、演出やプロデューサー兼キャストの大橋ひろえさんと打ち合わせしたときにヴァギナのままでということになりました。それについてのお客さんの反応も賛否両論ですね。自分が演出家なら「まんこ」でやると思うけれど。VaginaとCuntをどう訳し分けるかも日本語にするとき難しいんですよね。それもありました。また今回のターゲットの客層に対して生理的な嫌悪感や拒否反応なく届く言葉となるとヴァギナという選択肢になるのではとも思います。まさに65以上の私の祖母と両親にも観せたのですが、「まんこ」だったら泣かれたかもしれないですね(笑)。あと「彼」は、Heではなくて「カレシ」というときのsteadyの「カレ」という意味だったのですが、もう少し減らせばよかったかな。ともあれ、今回の作品に関しては、手話の動きに合わせるために、ある程度、映画字幕のごとく台詞を削ってゆく作業が入ってます。また翻訳にかんしては演出の方の手が非常に入っていて、ほぼ共同台本のような感じですのでその点は弁明というつもりではないけど、いちおう書いておこうかな。演劇の現場における翻訳者の立場は映画における脚本家と同じようなものではないかと映画業界の人に言ってみたら、映画の脚本も現場でどんどん勝手に変更されてってしまうそうで、こまめに見張っていないといけないという話を聞きました。共同作業はそういう面がむつかしいね。

Vagina Monologues

イヴ・エンスラーの戯曲『ヴァギナ・モノローグス』の上演が8月17日から23日まで、俳優座劇場であります。老若男女、世界中のさまざまな女性にヴァギナについてインタビューした内容をもとに構成されたお芝居です。書籍版としては岸本佐知子さんが翻訳されていますが、今回戯曲の上演台本を翻訳させていただきました。手話×朗読というスタイルの公演ですが、朗読といってもリーディングというよりはもっと動きのあるものになるはずです。私もどんなものに仕上がるのか楽しみです。ご興味のある方は是非いらしてください。詳しくはこちらのサイトをごらんください 
http://www.sapazn.net/TVM.html

ヴァギナ・モノローグ

ヴァギナ・モノローグ