残り3ステ

六本木俳優座劇場の『ヴァギナ・モノローグス』ですが、毎回沢山の方々に観に来ていただきました。今日は、書籍版の翻訳者の岸本佐知子さんや豊崎由美さんが観に来てくださって、私にとっては三回目の観劇になったんですが、日に日に面白い舞台だという確信が持てるようになってきたので、ぜひご覧下さい。当日ふらっと来て頂いても入れるはずです。
詳しくはこちらから。http://www.sapazn.net/TVM.html
劇評やこの公演に関する記事:
吉原真里さん http://mariyoshihara.blogspot.com/2009/08/vagina-monologues.html 
柳沢望さん http://d.hatena.ne.jp/yanoz/20090818
古谷利裕さん http://d.hatena.ne.jp/furuyatoshihiro/20090820

私が興味あるところ+過去のこの戯曲の上演と一線を画すところなのは、手話と朗読の関係性で、たとえば動きと声がタイミングあったりズレたりしながら主従を反転していくところは音楽的であったり、落語っぽい瞬間や、ニコ動っぽい瞬間や、吹き替え映画みたいな瞬間が訪れたり、観に来てくれた篠儀さんが、クナウカのスピーカーとムーヴァーを思い出したと言ってくれて合点がいったけど、人形浄瑠璃的でもあり、そういう瞬間が同時多発的に現前する面白い空間になっている。戯曲については、古谷さんの感想を読むまで、訳しておきながら(訳したからか)、むしろここで語られている指示内容に無頓着すぎた自分に気づいたけど、私自身の見方としてはラディカルフェミニズムなくしてポストモダンフェミニズムなしというところでしょうか。またいずれ。