鈴木芳樹さんの訃報

鈴木芳樹さん(id:yskszk)の訃報が届いてから十日が経ちましたが、日々過ぎてゆくばかりで全然実感が湧きません。芳樹さんとの思い出を語り合う色んなブログのエントリを見るにつけ、さながらお通夜の酒席がネット上で行われているようで、ネット黎明期からのブロガーであった芳樹さんへの弔いに相応しいなと思い、今更ですが私もひとつ。芳樹さんと初めてリアルに会ったのは、2004年の春。どういう経緯だったか忘れましたが、新宿の東口の飲み屋で初対面でサシ飲みしました。その後リアルで会うことは殆どありませんでしたが、共に深夜から明け方に活動する者同士で、私がメッセを立ち上げると芳樹さんだけいるという感じで、事故に遭われる前まではよく明け方までメッセで話しました。それから芳樹さんの日記には一年に一回ぐらいずつ言及されるような感じで、3月に私の翻訳した本に言及してくれたのが最後に。それを機に、一度消えていた私のはてなダイアリーのキーワードの文面を芳樹さんが書いてくれた*1。間違いだらけだけど、私にとって大切な芳樹さんからの置きみやげなってしまった。*2
膨大な日記のログがネット上の墓碑になるというのは、私が当初ネットに日記を書き続ける願いとか目標のようなものだったのだけれども、芳樹さんのブログはまさに、膨大な言葉の蓄積でつくられたネット空間のモノリスみたいな場所、芳樹さんを思い出したときいつでも訪ねることができるアルシーヴになった。並大抵の人には遺せないものを芳樹さんは遺した。
…と、現実の死として受け止められていない人間の抽象的な言葉ですが、ひとまず。これから少しずつ時間をかけて、芳樹さんのことを考えていこうと思います。

*1:http://d.hatena.ne.jp/keyword/%be%ae%df%b7%b1%d1%bc%c2

*2:このブログの前のエントリにもコメントをくれてた、しかも返事を書いていなかった……ああ………。http://d.hatena.ne.jp/amyo/20080321/1206121720#c